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今日は、大好きな(言っちゃった!)さなさんにssを!
・・・・押し付けちゃいます。
結構長いかも(ssじゃ・・・!!
「メロこっちこっち!早くっ」
そう言ってメロの手を引っ張っているのは親友のアークだ。
「何だよアーク。そんなに急がなくても・・」
メロはそう言いつつも、ワクワクした顔をしている。
「ほら・・」
着いたのは大きな木の下。その木の根元に、赤ちゃんが一人入るくらいのバスケットが置いてある。
アークはその中を覗き込み、愛しそうに見つめる。その後ろから、メロが興味津々で覗き込む。
「・・雛鳥?」
「そう。2日くらい前にこの木の下に落っこちてるのを見つけたんだ。もう羽も生えかけてるし、この翼が治るまで面倒見ようと思って・・」
そう言うと、アークは雛の右翼を指差した。そこには、包帯が巻いてあった。あまり綺麗とはいえないが、精一杯の愛情は伝わってくる。
「相変わらずだな。でもアーク、虫嫌いだろ?エサとかどうしてんの?」
ニッコリして言ったメロに、かなわないな、という様な顔をしてアークが答える。
「うん。だからエサはももに頼んでやってもらってるんだ。でもこの子食欲無くて、2日に一回しか食べないんだ・・ちなみに今日は食べない日。」
「そうか・・。じゃあこれからはオレも世話するよ!あ、コイツが元気になった時用に巣箱作ってやろうぜ!」
「本当?ありがとう、嬉しいよ!」
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その日の午後、アークはメロに招待されてメロの家へ行った。
絢苺が笑顔で迎え入れる。
「あら、いらっしゃいアーク君!ちょうどいいわ。今ケーキを焼いたところなの。ちょっと食べてみてくれる?」
そう言って、返事も聞かないうちに二人をキッチンへと押して行く。
「うわぁおいしそう!いただき・・」
「あっ!」
絢苺が突然叫ぶ。二人はビックリしてフォークを取り落とした。
「どうしたんだよ絢苺!」
「大変、雨が降ってきたわ!・・お洗濯が」
そう言い終わると同時に、バタバタとキッチンを出て行った。
「騒がしいな。・・?アーク、ケーキ食べないのか?ならオレが・・」
「それどころじゃないよメロ!雛鳥が・・」
その言葉を聞いて、メロの顔が真剣になる。
「行こう」
二人はなりふり構わず家を飛び出した。そのお蔭で、少しもすれば全身がびしょ濡れになった。
あの大きな木の下に着いた。アークとメロはバスケットに駆け寄る。
「・・な・・んで?」
バスケットの中は空だった。あるのは雛鳥に生えていたであろう、2枚の羽だけだ。二人は、そのバスケットをただただ見つめる事しか出来なかった。
-------------------------
「オレたちさぁ」
まだ草がじんわりと濡れている河原に寝転がり、メロが言う。
「すごいちっぽけな存在だよな。雛鳥一匹助けてやれなかった。・・でもその事も誰も知らないんだ。」
「・・・そうだね。だって俺やメロの事を知ってる人なんか、世界でほんの一握りなんだから。・・・・でも」
「でも?」
「俺はそれでもいいなって思ってるよ。家族や友達、それにメロやメロの家族・・。俺の大好きな人達が、俺の事を知って、支えてくれる。それ以上の贅沢はないなぁ。」
そう言ってアークは、晴れ上がった夕焼けの空を仰ぐ。
「・・そうだなっ!」
「っていうか、メロがそんな話しだすなんて・・何かおかしいなぁ」
「おいおい!オレ真剣だぞ!」
少し焦るメロを見て、アークはハハッと笑う。
「分かってるよ。・・・俺の家来る?ここからだったら俺の家の方が近いし、このままだったら二人とも風邪引いちゃうよ。」
アークの家に着き、アークが「どうぞ」とドアを開ける。
床をなるべく濡らさないようにキッチンまで行くと、ベトが一人で座り、何かをじーっと見つめていた。
そのベトの目線の先には、見覚えのある雛鳥が、3枚程度に重ねられたタオルの上で気持ちよさそうに寝息を立てている。
「・・え、この子どうして?・・ベトが?」
二人は雛鳥の下に駆け寄る。
「ベトが助けてくれたの?」
驚き、目を見開いている二人に、ベトがポツリポツリと話す。
「・・偶々通りかかった・・。・・アークに話・・・聞いてたから」
そういってまた雛鳥へと目線を移して言った。
「・・もう・・・大丈夫」
「ベト・・・。ベトありがとう、本当に・・!」
「アークなに泣いてんだよ!」
「これは涙目って言うの!そういうメロだって!」
「違うって!オレは別にこんなのなんとも・・」
そういいながらも、メロの目は一層潤む。そして言った。
「本当に良かった・・」
「・・二人とも・・風邪引く。」
「そうだメロ。俺の服貸すよ。こっち来て。」
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「なぁメロ?」
自分の部屋の、高級骨まくらを抱きながらアークが言う。
「ん?」
「やっぱ俺たち、みんなに支えられて生きてるよなぁ。今日改めて実感した。」
「・・だからその分、オレたちもみんなを支えなくちゃな!あの雛鳥も」
メロはそう言ってアークを見る。
「・・だね!」
アークもメロを見て、お互いにまたこの話だ、と笑い合った。
*end*
うわぁー何かホントごめんなさい;
以前から書きたいなーとは思っていたのですが、さなさんに言ってもらえてやる気が倍増しました 笑
その結果がコレです・・・。残念な結果です。
でも書いてるときはとても楽しかったです!二人が勝手に動いてくれるというか・・。
最初は、この雛鳥は不幸にも死んでしまう予定だったのですが、なんと!
ベト君が助けてくれました。さっすが!←
なんか最終的に何が言いたいんか分からなくなってしまって・・;
少しでも読んでもらえたなら嬉しいです。
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